デイトレとあしぎん

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僕みたいな株の売買をする人を「デイトレ」というらしい。
ビンボウで少額の資金でしかやらない人のことではなくて、一日の間に買って売るような超短期の売買人のことを、デイトレーダー(Day Trader)を略して「デイトレ」というようです。
人によっては、株を買って、それを何年も持ち続ける人もいます。企業に投資して、毎年、配当金をもらっていくという長期的な資産の運用方法です。1000万円とかを銀行に預けるよりは、黒字経営を続けている大企業の株を買っておいたほうが、利子よりもずっとたくさんの配当金がもらえるでしょう。気長にのんびり、無理はしたくないよ、というおおらかな人ではないかと思います。
もう少し短い期間、たとえば3ヶ月ほどを様子を見ながら株を持っておくという人もいます。この人たちは配当金は関係なくて、今現在、好調な企業、ちょうど伸び盛りの企業の株を買う人たちではないでしょうか。新しいニュースに敏感で、企業の業績を見極める目を持っている人かなぁ、と思います。
そして、僕のような「デイトレ」。できれば1日のうちに儲けたい、悪くても2、3日中には手放したいと思っている人です。企業の業績とか将来性なんてまったく関係なくて、ほんの数時間あるいは数十分でも株価が上がってくれればいい、というような気の短い人か、ゲーム感覚で楽しんでいるかというような人ではないでしょうか。僕もそんな一人です。


というわけで、「あしぎんFG(フィナンシャルグループ)」の株を買いました。
知る人ぞ知る、国が一時国有化を発表(つまりは破綻)したばっかりの、あの「足利銀行」グループの株です。近い将来、上場廃止となってしまうらしいです。
破綻してすぐに『1円』まで値下がりした時は、株を持っていた人はかわいそうに、などと思っていただけなんですが、その『1円』の株が、『5円』に上がると、「へえ、こんな株でも買う人がいるのか」と感心し、次の日には『10円』になって、「あれれ、もし1円でこの株買っていたら、資産が10倍になってたの?」という気分になってくる。さらに『15円』まで上がってくると、「今からでも大丈夫かなぁ」って欲が出てくるわけです。
というわけで、「あしぎんFG」の株を、12月10日の2時半頃、18円の時に買いました。1000株単位なので5単位=5000株を。
支出:18円×5000株+手数料400円+消費税20円 = 9万420円
買ってすぐに1円だけ高い19円で売るつもりでした。1円上がれば約4000円のもうけですからね。でも、この日は、結局、18円のままで終わってしまいました。なかなかうまくいかないものです。
明けて本日12月11日。
どうなるか心配だったけれど、朝の寄り付きで21円になりました。もちろん、すぐ売っちゃいました。
収入:21円×5000株−手数料400円−消費税20円 = 1万4580円
しめて、1万4160円の儲け。よかったよかった。
そのあとすぐに、22円、23円と上がっていったので、もう1円高くても大丈夫だったか、などと後悔もしましたが、なんとその後、13円まで株価は急落。売っておいてほんとに良かったと胸をなでおろす瞬間です。
このおかげで、日産自動車株の値下がり分の損を含めたとしても、1万円近いプラスになりました。
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《12月24日追記》
12月23日に名古屋のテレビ塔から1000万円分の紙幣(1ドル札など)をばらまいた男がいたそうな。しかも、「あしぎんFG」の株を1円の時に買って15円ぐらいの時に売ったとか。やっぱりいるんですねぇ、大もうけしてる人が。わたしの場合は乗り遅れている上に、9万円ぐらいしか使ってないので、1万4000円しかもうけることができませんでしたけれど、そのばらまき男は、600万円ぐらいつぎこんだらしい。もうかったのがよほど嬉しかったのかもしれないけれど、何もばらまくことはないじゃないか……目立ちたがり屋なんだろうなぁ。そういえば郵便受けに札束が入っていたというニュースをたまに見るが、あれも株で儲けた人が置いていくんだろうか。誰でもいいから、こっそりわたしの郵便受けに入れていってくれないものかなぁ。